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キャプテンコージの世界一周旅日記

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ベトナム流

ベトナム ハロン湾、ハノイ

地図川にかかった橋を渡り、くみと俺はベトナムに入った。生まれて初めて国境を歩いて越えたくみは、それだけで興奮している様子だった。

写真国境の街モンカイから、ハロン湾行きのフェリーに乗った。世界遺産にも登録されてるハロン湾は海の桂林とも言われ、海面からたくさんの奇岩(の島?)がにょきにょき突き出している。日差しは強烈だったが、気持ちのいい風を受けながら、俺はデッキからその幻想的な風景をずっと眺めていた。

ハロン湾の街、バイチャイに着いた。もの凄い暑さと湿度で、歩いているだけで汗びっしょりだ。海岸沿いに軒を連ねたレストランでは、旅行者が通ると呼び込みをしている。一軒の店に入ってビールを頼んだ。生ぬるいビールが出てきたので、氷を入れてもらう。汗だくのまま薄まったビールを飲みながら、「ああ、アジアに来たな」と俺は実感した。

写真街で見かける女性のほとんどは、異様とも言える格好をしている。このクソ暑い中、長袖のシャツやアオザイを着て、その上に長手袋をはめ、つばの広い帽子を被り、サングラスをかけ、顔を覆うほどの大きさのマスクをしている。色白が美人の条件とされ、さらに女性の美意識がとても強いこの国では、日焼け対策ばっちりのこのスタイルがユニフォームのようになっているのだ。

ベトナムではバイクがポピュラーな乗り物で、女性もよくバイクに乗っている。信号待ちでユニフォーム姿の女性のバイクが並ぶと、まるで突撃隊か怪しい宗教団体かと思ってしまう。

首都のハノイに来ると、バイクの数がぐんと増えた。道という道はバイクで埋め尽くされていた。本当にとんでもないバイクの数だ。そのくせ交通ルールはないに等しい。逆走や信号無視は当たり前。交通事故を見かけない日はないほどだった。

写真夕方になるとスコールによくあった。一瞬にして空の色が変わり、もの凄い勢いで雨が落ちてくる。急いで近くの軒下に入る。そしてふと辺りを見回すと、ベトナム人達はすでにビニールの合羽を着て歩いている。なんて早業だ。さらにもっと驚くことに、バイクに乗っている人達も合羽を着て走っているのだ。一体いつの間に、どうやって???

呆然と軒下で立ちすくんでいるのは外国人旅行者だけだ。そして気付くとたくさんの合羽を抱えた合羽売りの少女が「合羽はいかが?」と売り歩いている。そして値段交渉の末にようやくその合羽を買って着ると、途端にスコールは止み、空はからっと晴れた。

ここでは、何もかもがベトナム流だった。

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