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キャプテンコージの世界一周旅日記

美しき碧きドナウ

オーストリア ウィーン

地図芸術の都、ウィーンにやってきた。生まれて初めてのヨーロッパだ。アジアしか旅したことがなかった俺にとって、綺麗な街並みや格調高い建築物がとても新鮮で、なぜか緊張さえしていた。

写真宿で友達になった女の子と数日一緒に行動したのだが、これが正解だった。歴史ある建物などを観光し、ホテル・ザッハーのカフェで本場ザッハー・トルテを食べ、郊外の森(いわゆる「ウィーンの森」)を散歩し、ぶどう農園でワインをご馳走になり、ベートーベンの家を訪れ、レストランで食事をする。ちょっとしたデート気分を味わうことができた。

ウィーンには音楽が溢れていた。街角で若いミュージシャンが演奏しているのはクラシックだった。コントラバスとバイオリンのコンビが美しいクラシックを演奏し、観光客達が足を止めてそれを聞き、バイオリンのケースにコインを投げ入れる。笛を吹くと籠から蛇がにょきにょき出てきて、足を止めたら強引に金を取られるインドとは偉い違いだ。

写真コンサートも毎日のように行われていた。巨大スクリーンを使った野外コンサートなどもある。俺はクラシックなんてこれまでちゃんと聞いたこともなかったが、せっかくウィーンに来たということでコンサートを聞きに行った。しかもハプスブルグ家の王宮ホールでウィーン交響楽団のコンサートを!こんなこともあるかもしれないと持ってきた白いシャツを着て、はりきって出かけた。

なんだかんだ言っても結局眠くなるかもしれないなどと思っていたのだがとんでもない。素晴らしいコンサートだった。ラストはヨハン・シュトラウス2世の「美しき碧きドナウ」だった。何度も観た映画「2001年宇宙の旅」で流れていた、俺の大好きな曲だ。素晴らしい演奏だった。

写真翌朝俺はドナウ河に出かけた。水の流れを眺めつつ、昨夜の「美しき碧きドナウ」が頭の中で回っていた。船の発着所があったので覗いてみると、なんとそこからブダペストまで船が出ていた!ドナウを下ってブダペストに入る。なんて素敵なんだろう!俺はその場でチケットを買った。

翌日、港で出国手続を済ませ船に乗り込んだ。船はドナウ河を下る。今回の旅のテーマはこの河だ。このまま3週間かけてこの大河を下り、河口から黒海を仰いだときにどれほどの感激が俺を待っているだろう。俺は期待に胸を膨らませながら、両岸の緑を眺めていた。

(写真上:王宮広場 中:ウィーン交響楽団@王宮大広間 下:ドナウ河)