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キャプテンコージの世界一周旅日記

ぼったくりバーにはご用心!

チリ

地図アルゼンチンのブエノスアイレスで、ジェラルドはある晩1人でバーに入った。薄暗いバーだった。

カウンターでビールを飲んでいると、店にいた女の子が2人ジェラルドの両脇に座ってきた。

写真しばらく3人で話しながら飲んだ後、バーテンにチェックを頼んだ。バーテンが伝票をカウンターの中から差し出し、そこにペンライトを当てると、そこには米ドルで1,000ドル近い金額が書かれていた。

「これ、何かの間違いじゃない?」とジェラルドが言うと、「女が飲んだ酒が高いんだ。お前が招待(=invite)したんだろう」と言ってきた。「それにしても高すぎるだろ。そんな金持ってないし」と言うと、突然そのバーテンはドスを効かせた声で「払うか、死ぬか、どっちかだ」と言ってライトをジェラルドの顔に向けた。

急にライトを向けられて何も見えない。これはやばい。いつの間にかすぐ後ろに男が1人立っているようだ。両隣にはまだ女の子がいる。俺は格闘技歴20年以上の達人だが、肝っ玉は小さい。このまま身包み剥がされるのか。だけど実際今はキャッシュもたくさん持っているし、デジカメもデジタルビデオも持っている。それは痛い。何とかしないと!

写真バーテンが「どうなんだよ、え?」と言って身を乗り出してきたとき、勢いよく思いっきり立ち上がってバーテンの顎に頭突きを食らわすのと同時に椅子を後ろに蹴った。椅子がぶつかって一瞬よろめいた後ろの男を振り向きざまに突き飛ばし、ドアに向かって駆け出した。「こらっ、待たんかい!」そんな声を後ろに聞きながら、ジェラルドはドアを開けてからも振り返らずに一目散に走った。

そして次の日、ジェラルドはブエノスアイレスを出た。

俺にメールを書いて送ったのは、ブエノスを出る直前だったらしい。「今からパタゴニアに向かう。コージも来い」と。そしてサンチアゴにいた俺もそのメールを読んですぐパタゴニアに向かい、再会を果たしたのだった。

結局エクアドルのキトで1ヶ月余り、パタゴニアで2週間ほどを共に過ごした。お人好しでバカで力持ち、最高の相棒だった。そんなジェラルドが、今日サンチアゴを発った。ここから北上してペルーに入り、クスコの彼女に会いに行くらしい。その後リマからロンドンへ飛び、ロンドンで働きながら次の旅の資金を貯めるという。

だがこいつとはきっとまた会うときが来るだろう。キトのバスターミナルで奴を見送ったときもまた会おうと言って別れ、パタゴニアで再会した。そしてまたサンチアゴのバスターミナルでも同じ約束をして俺達は別れた。次に会うのはロンドンか、日本か、はたまた他のどこかの国か。

“アスタラビスタ、アミーゴ!”

旅情報

宿
国立公園やトレッキングの拠点となる街にはそれぞれ安い宿がたくさんあります。バスを降りると客引きが来るのでその場で交渉しましょう。どこもUS5ドル前後が目安です。宿でバスのチケットやツアーも買えるところは、先にそれらの料金も交渉すると宿代がかなり浮いたりします。
交通
パタゴニア内のバスはほぼ全てがツーリスト向けのため高いです。プエルト・ナタレス→パイネ国立公園(往復)、プエルト・ナタレス→カラファテ、カラファテ→チャルテン(往復)、カラファテ→リオ・ガジェゴス全てUS20ドル前後です。パタゴニアに行く交通手段としては、バスならブエノス・アイレス→ウシュアイアが約US50ドル35時間、サンチアゴ→プンタ・アレーナスが約US70ドル47時間。どちらも高くて長い。アルゼンチンは国内線の飛行機が比較的安いので、ブエノス・アイレスからスタートする人はウシュアイアやリオ・ガジェゴスに飛んでからバスで北上するのがお勧めです。