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キャプテンコージの世界一周旅日記

ドラッグにはご用心!

チリ

地図ジェラルドはペルーのクスコでナタリーという地元の彼女ができた。2人は毎日デートを重ねた。ある晩ディスコに行き、ナタリーは酔っ払っているし時間も遅いしということで、彼女をジェラルドのホテルに連れて帰った。

写真部屋のベッドで一緒に寝ていると、突然ナタリーの体が痙攣を始め、訳の分からぬ言葉を発し始めた。ジェラルドが驚いて見てみると、ナタリーの目は異常なまでにかっと見開いている。ナタリーの体を揺さぶりながら「どうしたんだ?何があったんだ?」と叫んでいると、しばらくしてナタリーは何事もなかったかのように静かになった。

ほっとする間もなく、またナタリーの体が痙攣を始めた。今度は口から泡を吹き出している。ジェラルドはもうパニックだ。すると、ナタリーの呼吸が止まっていることに気付いた。ジェラルドは体を揺すりながら名前を叫ぶことしかできない。

写真きっとディスコで誰かがナタリーの飲み物に強力なドラッグを入れたのだろう。ジェラルドはそう考えた。救急車を呼ぼうか。だが、その後どうなる?ナタリーが強力なドラッグを飲んだことが分かる。誰が飲ませたのか?一緒にいる俺が疑われる。外国人旅行者が地元の女の子にドラッグを飲ませて自分のホテルに連れ込んだ・・・。いかにもありそうな話だ。この国で外国人に対してどれほどの保護が期待できる?俺は刑務所に入れられる!お願いだから元に戻ってくれ!だが病院に行かずに、もしこのままナタリーが死んでしまったらどうしよう。ますますとんでもないことになる!俺は殺人罪になってしまうぅぅ!!!

ジェラルドは泣きながらひたすらナタリーの名前を叫び続けた。ナタリーはたまに静かになるのだが、すぐまた異常な発作を起こしてしまう。数時間もの間そのようなことが繰り返された後、ようやくナタリーは落ち着いて眠りに付いた。

次の朝目を覚ましたナタリーは、一睡もせずにずっとナタリーを見張っていたジェラルドが「もう大丈夫?昨日の夜はどうしたの?」と聞くと、「え?何のこと?」と言った。ディスコを出てから今朝まで全く何も覚えていないのだと言うのだ。

ジェラルドはその後も毎日ナタリーとデートをした。それ以来、ナタリーに異常はなかった。そしてその出来事の原因も分からないままだった。

ジェラルドがクスコを去る時、ナタリーが「私だと思って一緒に連れて行って」と、子供の頃からずっと大切にしていたという牛(スペイン語で“バカ”)のぬいぐるみをジェラルドに渡した。今でも奴のバックパックの中にはその牛が入っている。名前は“バカ”だ。結構な大きさだ。パッキングをする度に、「あいつ、こんなデカイもんくれやがって、全く荷物になるぜ」と言いながらちょっとにやけている。

「もう、ナタリーの“バカ”・・・」